三國屋善五郎 茶楽依倶楽部 コミュニティペーパー

みてくだ茶い

2006年
12月

『相性』

だんだんと寒さが厳しい季節になってきました。体調管理には気をつけてくださいね。

名水と水道水

さて今回は、「茶葉と水との相性」についてお話しさせていただきます。おいしくお茶を淹れるには良い水で入れることが大切だと言うことは皆さんもよく聞かれると思います。「日本百選」に選ばれるような名水やアルカリイオン水や電子水といったような「こだわりの水」を使用されている方もたくさんいらっしゃると思います。でもこれが実際に淹れてみると必ずしも美味しくでるとは限らないんです。意外と水道水で淹れた方が美味しかったと言う事もあるんです。(やはり何事にも相性というものがあるんですね。)

相性の奥深さ

お茶づくりについても同じような事があります。一つ一つの素材がいかに優れていてもダメなんです。例えば、個性的な茶葉同士を組み合わせて美味しいお茶になる時もあれば、かえって魅力がなくなってしまう事もあります。個性的な茶葉にあえて平凡な茶葉を配合する事によって、より個性が引き立つお茶になったりもします。こういう事はいくら頭で考えても答えは出てきません。実際に様々な配合や様々な焙煎を繰り返し行い、試作品をつくらなければ本当の所は分からないんです。それを実際に製造加工する場合には機械との相性というものまであるんです。
 「1+1=2」になる時もあれば、「1+1が10」になったり、-10」になったりしてしまいます。 ですから、相性言う事を無視してはいけません。相性も本当に奥の深いものがあります。

見極める事

以前、あるお茶を山からくんできた天然水と東京から送ってもらった水道水で飲み比べた事がありました。結果はどうだったと思われますか?東京の水の方が美味しかったんです。よくお店で聞くお客様のお話の中に「お茶屋さんで飲ませてもらうと美味しいのに、家で淹れると惜しくないのよ」というお言葉があります。これはご家庭でお茶を淹れる時に使用される水と現在お買上になっている茶葉との相性に問題があるのかもしれません。これは感覚的なものですが、味が濃く出てくる水とさっぱりとした味に出る水があるように思います。何事についても個性を見極める事が大切ですね。

皆さんも大好きなお茶菓子と相性ぴったりのお茶で冬のティータイムを楽しんでください。
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