三國屋善五郎 茶楽依倶楽部 コミュニティペーパー

みてくだ茶い

2007年
2月

『もうすぐです』

もうすぐ新茶の季節がやってきます。我々お茶屋にとりましては一年で最も忙しく最も緊張感が高まる季節なんです。

震える手

この新茶の季節の独特な感覚は何度経験しても慣れるという事はありません。大勝負を前にしたここ一番の時の心境に似たものがあります。

皆さんもご承知のようにお茶は農作物です。毎年の天候によって出来不出来があります。常に葉っぱの状態は違います。ですから「昨年と同じように加工すれば良い」と言うことがまったくないのです。毎年が初めての経験なのです。どんなに熟練した茶匠や生産家でも、その年初めてのお茶を揉む時は手が震えるほど緊張するそうです。

出会い

「一期一会」という言葉がありますが、今年のお茶とは生涯ただ一度の出会いなのです。毎年の新茶は全て違います。

話は変わりますが、関東に出店させていただいたお陰で、新たなご縁をいただく事が増えました。新しいたくさんのお客様とのご縁はもちろんですが、新しいスタッフとの出会いにも感謝しております。お店を出店する事がなければ、きっと一生お互いの存在を知ることがなかったと思われるもの同士が力を合わせて仕事をする。共に泣いたり、笑ったりしながら人生のひとときを共有している。考えれば考えるほど不思議ですね。人との縁もお茶との縁も大切にしていきたいと思っています。

新茶に出会えるまでもう少しです。楽しみに待っていてくださいね。
毎月発行『みてくだ茶い』

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