三國屋善五郎 茶楽依倶楽部 コミュニティペーパー

みてくだ茶い

2008年
2月

足音が・・・

この季節になりますと、私達お茶屋にだけ聞こえて来る小さな足音があるんです。何の足音だと思われますか。そうです「新茶の足音」が聞こえて来るんです。でもこの足音はきっとお茶好きの皆さんにも聞こえているんでしょうね。

新茶前線北上中

桜前線と同じように新茶前線も南から北へと北上して来ます。3月の下旬に日本一早摘み(沖縄を除く)の種子島の新茶が出ると4月上旬から5月中旬にかけて九州、静岡と全国の茶処からいっせいに新茶が出てきます。お茶屋にとっては一年で一番楽しみな季節でもあり、一番緊張する季節でもあります。お茶づくりは毎年が一発勝負なのです。

お茶は農作物ですから、毎年出来不出来があります。工業製品のように画一ではないんです。ですから何十年もお茶に携わっている生産家や職人も、その年初めてお茶を揉む(加工)時は緊張で手が震えることがあると言っています。


茶葉に賭ける想い

先日、静岡から取引先の茶問屋の社長が訪ねてきてくれました。その時、こんな話が出たんです。「毎年どうしたら良質なお茶が作れるのかと熱心に取り組む生産家と、決して熱心じゃない訳ではないのだけど、それなりに頑張っている生産家の作るお茶の品質の差が広がってきているように思う。一年一年の積み上げていく大切さを年齢を重ねるごとに感じる」と・・・。

私もまるっきり同意見でした。何の世界においても同じだと思うのですが、日々の地道な積み重ねが質を高めていくのだと思います。

お陰様で私達が取引させていただいている茶問屋や生産家の方は本当に熱心な方が多いのです。たまに一緒に食事をさせてもらったり、酒を飲み交わす機会もあるのですが、「ずぅ~っと」お茶の話しばかりです。話の9割はお茶の話しではないでしょうか(笑)
 そのような熱心な方が作られた新茶のご案内が出来るまでもう少しです。首を長~くして待っていてくださいね。

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