三國屋善五郎 茶楽依倶楽部 コミュニティペーパー

みてくだ茶い

2008年
5月

師弟関係

勝手に弟子入り

みなさんにも、師と仰ぐ方が何人かいらっしゃると思います。私も何人もの先生から多くのことを学ばせていただいています。私は師弟関係というのは弟子が勝手にその人を師と仰ぎ弟子入りした時から始まるのだと思っています。ですから私には相手は「お前を弟子にしたつもりはない」と思っているかも知れない師がたくさんいるんです(笑)こっちが勝手に弟子入りしているものですから「こうしなさい、ああ~しなさい」という事はありません。

器を作るのが仕事、それだけ…

先日、とても教えられた事がありました。あるご縁でお会いした陶芸の作家の方なんですが、その世界では、かなり名の通った方です。お話をさせていただくと、とても気さくで親切な方でした。自分の想像していた芸術家というイメージとは全然違っていました。その方の話された言葉の中でとても心に残った言葉がありました。なんでも、その方のおじいさんが言っていた言葉らしいのです。おじいさんもまた名の通った陶芸の名人だったらしいのですが「いいかぁ、周りから先生、先生と呼ばれていい気になったらあかんでぇ~たまたま時代が後押しして先生と呼ばれる立場になったが、もとをただせば、ただの茶碗職人や。人の生活の役に立つ器を作るのが仕事なんや。その事を決して忘れたらあかん!!」………。

良い器を作ろうとするのではなく、人の役に立つ器を作ろうと精魂込めた結果、たまたま良い器だという評価をいただける。それだけのことなんですよと。私はその話を聞かせていただきとても感銘を受けました。

自分を振り返った時に、はたしてそのような考えで々お茶づくりをしているのだろうか。深く反省させられました。

でも、このような師との出会いこそが、人生を有意義にしてくれるのだと思います。
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